あるゲーマーからの手紙

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ゼロから始める名作『ロックマンゼロ』~その1~

 筆者はそれほどアクションゲームの類が上手い方ではないと思うが、そんな私でも何度となくやり直してしまうアクションゲームがいくつかある。

 

そのひとつがロックマンゼロシリーズである。

今回は「ロックマン?聞いたことはあるけど知らないなあ」「アメコミヒーローの親戚?」という人にも伝わるようにその魅力を語っていこうと思う。

 

 <ロックマンゼロとは>

 2002年に発売されたロックマンシリーズの派生シリーズであり、前身のロックマンXシリーズで発展したSF色の強い世界観をそのままに、主人公のメインウェポンをシリーズ伝統の銃から剣に変え、より直感的でスピーディな操作感に仕上がっている。

 

・・・とまあWikipediaにでも書いてありそうな説明をすることもできるが、そんなことのためにわざわざブログに記事を書く人はいないし、それを読みたがる人はもっといないだろう。というわけでやってみないことには伝わらないゲームとしての魅力はそこそこにして早速ストーリーについての話をしよう。

 

 このゲームはタイトル画面で「はじめから」を選択するといきなり巨大なゴーレムや一つ目の怪人に追われる少女とその仲間たちのシーンから始まる。                         

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ゴーレムも怪人も強力な重火器で武装しており、一人また一人と命を散らしていく。シエルと呼ばれた少女に最後までついていた仲間も彼らの目的、伝説の英雄”ゼロ”の封印された場所を目前にして、抵抗むなしく怪人の群れに射殺されてしまう。

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 もはや万策尽きたかと思われたそのとき、シエルのもとから一匹の妖精、パッシィが飛び立ち、命を捨てた最後の特攻によってゼロの封印を解くことを申し出る。多くの犠牲を払って辿り着いた彼の地でさらに犠牲を重ね、ついに伝説の英雄が目覚める。

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 目覚めたゼロはすさまじい戦闘力を発揮して敵をなぎ倒し、独り生き残ったシエルを彼女のホーム、レジスタンスベースまで送り届ける。

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レジスタンス”、それはシエルが理不尽な法によって処分されるレプリロイド(人間のように心を持つロボット)たちのために組織した反政府抵抗軍だった。リーダーでありただ一人の人間のシエルと首都ネオアルカディアから逃げ延びたレプリロイドたちで構成されている。

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 ゼロには目覚める前の記憶がなかった。だがシエルはゼロのことを知っている。 彼は100年前の大戦"イレギュラー戦争"の英雄であり、相棒のエックスと共に多くのイレギュラー(暴走したレプリロイド)と戦い、人々を救った救世主である。

(その辺りの話は前作ロックマンXにて詳しく語られているのでいつかその話もしようと思う)

 

 シエルの話によると、かつて共に戦った戦友であるエックスが今、ネオアルカディアの頂点に立つ為政者となって人々を統治しており、彼と彼の忠臣たちによって無実のレプリロイドが大量に処刑されているという。100年という長い歳月はエックスの記憶をもおぼろげにしてしまったが、ゼロは自らの記憶をたどり、世界の姿を確かめるために、そして目の前の少女と虐げられた人々を救うために戦うことを決意する。

 

 以上が冒頭部分の大まかな流れである。

出だしから一切の容赦なく仲間が大勢殺され、しかもそれが時の政府の主導のもと行われるという本作は、同時期にシリーズ化されたロックマンエグゼシリーズに比べてかなりハードな作風といえるだろう。

加えてロックマンシリーズの伝統である一撃必殺の罠の数々(トゲ、溶岩、高所からの落下など)をそのままにゲームスピードは前作ロックマンXをも超え、大の大人でさえ攻略を断念する例*1もある。

  いかにもこれは人を選ぶゲームであろう。

だが同時に語り継がれるべき名作でもあると筆者は思う。

さて、今回は冒頭部分にとどめたが、次回以降の記事にはネタバレが含まれるので、この先は自分の目で確かめたいという知的好奇心あふれる諸兄はその2以降を読まない方がいいかもしれない。

その場合はプレイ後に是非また会おう。

 

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*1:例:筆者の兄